皆さんは、造成地というとどこを連想しますか? 大抵の場合、山を削ったり盛ったりした場所を想像されると思いますが、実は隠れた造成地というものもあるのです。 宅地等造成規制法という法律によると、大規模盛土造成地の定義について定めていて、具体的には 1)盛土をする前の地盤面が水平面に対して20度以上の角度があり、かつ盛土の高さが5m以上のもの 2)盛土をした土地の面積が3000㎡以上であること と定めています。 1)は私達がよく想像する造成地ですが、2)はいまいちピンとこない方も居ると思います。 2)の造成地は「谷埋め型大規模盛土造成地」と呼ばれるもので、元々谷状の地形だった場所を、土で埋めて水平な宅地としているものです。 見た目は他の土地と変わらないものの、実際は固く締まった地盤ではなく、後から入れた土で出来ている土地なので、地盤の強度が他より弱い事が多いようです。 見た目でわからない地盤の状態は、専門業者による調査により明らかになる事が沢山あります。 そのまま家を建てると、地震などの際に液状化を起こしたり、家が不同沈下する原因になりますから、必ず土地を取得した際は地盤調査を行うようにしましょう。そのデータを元に、必要であれば地盤改良工事を行う事もお勧めです。