「うちはもう何十年と建っている家だから、建て直しの時もそのまま建てられるでしょう?」とお思いの方は居ませんか? 確かに土地は長い時間を掛けて締め固められますから、長い間、同じ場所に家が建っていると地盤が締まって、強固になっている可能性はなくは無いです。 でも、その間に大きな地震がなかったから、被害がなかっただけかもしれません。もっと昔、100年とか200年遡ると、その土地の地盤が弱いのか強いのか、分かることがあります。 そのヒントになるのが地名です。代表的な例として「さんずい(氵)」の付く地名を見てみましょう。 さんずいは、主に水に関連する漢字に付く部首です。(例:海、河、池、沼、浜、津) こうした地名が付く場所は、主に昔は水があった場所を埋め立てて出来た土地や、近くに大きな池や沼がある場所が多いです。 地下水位が高かったり、地盤自体が緩いことが多く、地震の際に地盤沈下や液状化現象を起こしやすいのです。 もちろんこうした地名だから、絶対に地盤が弱いというわけではありません。 古くからの地名もいつの間にか新しい地名になったり、市町村合併で変わってしまってわからない場合もあります。 市町村の図書館には、過去の地図が資料として残っていることもあるそうです。自分の住んでいる場所が昔どんな地形だったかも、それを見ればわかるので、興味があれば調べてみることをオススメします。