地盤調査を行った後に、その土地が弱い地盤の上にあるということになったとします。この土地の上には建物を作ることはできないと不安になる必要はありません。もし地盤調査の結果が悪かったとしても、その対応策があるので何ら問題はないのです。地盤調査で弱い地盤が見つかった場合には、地盤補強を行って建物を作ります。地盤補強は名前の通り、弱い地盤を補強する作業です。まず柔らかい地盤が薄く、硬い地盤が地表からそう深くないところにあった場合には表層地盤改良で地盤補強をします。土と硬化剤を混ぜて、硬い地盤を作るのです。この際には硬化剤と土をよく混ぜ、しっかり圧力をかけて締め固めなければいけません。そうしないと中途半端な地盤になってしまうからです。柔らかい地盤がやや多い場合には柱状改良を行います。土とミルクセメントを混ぜ合わせ、それで地面の中に柱を作って家を支えるのです。土とミルクセメントの混ぜ具合が良くないとしっかりとした柱ができないために、ちゃんと混ぜ合わせる必要があります。柔らかい地盤が多い場合には、硬い地盤まで金属製の杭を打ち込んで建物を支えるのです。この方法は小口径鋼管杭と呼ばれていて、柔らかい層が厚い場合であってもしっかりと家を支えてくれます。ただし杭の打ち込みが弱いと硬い地層にまで届かず、意味がなくなってしまうのです。地盤補強の方法については数多くありますが、どれもしっかり地盤調査をした上で行っています。どの辺りに硬い地層があるのかを探し、それに応じて地盤補強を行っているのです。