現代では新たな建築物を建設する際には、地盤調査はほぼ必須の作業となっています。そして地盤調査を行いますと、その土地が軟弱地盤である事が発覚することも多いです。地盤に問題がなければすぐに建設に移れるのですが、そうでなければ地盤改良工事も行わなければいけません。改良を行う割合は、一説には「3件に1件」とまで言われています。その具体的な流れは、以下のようになっています。
1.地盤調査・・・その土地の傾向を調査し、現地でスウェーデン式サウンディング調査などを行います。これは新設するときだけでなく、建て替えを行うときも行う必要があります。
2.解析・・・調査結果や数々のデータを元に、多角的に分析を行います。
3.施主への報告・・・地盤調査報告書が渡され、どのような工事を行うのか説明されます。この書類は、瑕疵担保保険の申請にも必要になります。
4.改良工事・・・もしも地盤が弱い場合には、地盤改良工事を行わなければいけません。施工方法には、地盤の表層改良や、柱を埋め込む工法などがあり、硬い地盤までの深さが深いほど高額になることが多いです。
日本は地震が多い国ですので、耐震のためにも地盤調査は欠かせません。地盤調査で施主ができることは限られていますが、全て任せきりにするのではなく、分からないことはどんどん訊いていくのがよろしいでしょう。