「液状化現象」という言葉は、地盤について詳しくない方でも多くの方がご存知かと思います。液状化は地震の際に発生しやすく、もしも液状化に見舞われればご自宅や周辺の施設が傾いたり、崩壊してしまう危険もある恐ろしい現象です。しかし、どうして液状化が起きるのでしょうか。
通常、砂の粒子はしっかり噛み合っており、安定した状態にあります。しかし地震が発生しますと、砂の粒子の隙間が変形し、やがて地面は泥水のように柔らかくなってしまいます。そして砂の粒子が沈殿しますと、圧力のかかった地下水は地表に噴出するようになるのです。これが、液状化の原理です。
液状化は、特に埋立地のような人工的に作られた土地や、沖積層のように地下水位が高い土地などは特に発生しやすいと言われており、このような土地に建物を立てる際には注意が必要です。
液状化が一度発生した土地は、その後再び液状化が発生することがあると言われています。そのため、一度でも液状化した土地に暮らす際は油断してはいけません。このような土地に暮らす前には、必ず地盤調査を行うようにしてください。液状化のリスクを測定し、そのリスクに応じた対策を講じる事ができるようになるのです。