現在では、地盤調査は建物を建てる前には必ずやらないといけないものとなっています。しかし、以前はそうではありませんでした。具体的に言いますと、2000年の建築基準法の改正の前までは特にやることはありませんでした。近くの調査をもとにして、実際の現場で地盤調査をしないということもありました。しかし、もし何も地盤調査をしないで家を建て、その家が傾いてしまった場合はどういった責任でそれが発生したか分からず、家を建てた人が修理などの費用を負担しないといけないという泣き寝入りがあったために、ちゃんと地盤調査をやらないといけないという形に変わったのです。地盤調査をやらないといけないという直接的なルールはありませんが、国土交通大臣が定めた方法で建築物の基礎の構造を作らないといけなくなりました。この定めた基礎というのが地盤調査をもとにして作っていますので、結果的に地盤調査をやらないといけないというルールになったのです。また住宅瑕疵担保履行法によって地盤調査をやらないと、何かあった時にその建物を建てた業者へ保険が出ないということも決まりました。こういったことが重なり、地盤調査をやらないといけないという形になっていったのです。