昨年は「傾き」が大きな問題になった年でした。記憶に新しいところで言えば、某マンションを支えるための杭が、支持地盤に到達しておらず、地盤の緩みと共にマンションごと傾いてしまったという事故がありました。お隣中国でも建物倒壊が相次いで、その原因の一つとして、軟弱な地盤の上に無理に建設したことが挙げられています。何故このようなことが頻繁に起きてしまうのか。それはやはり地盤調査が不十分であることが考えられます。
まだ季節ではありませんが、夏に行くキャンプでテントを設置することを考えてみましょう。広い公園があったとして、皆さんならどこにテントを張るでしょうか。土手の斜面ですか?ゴツゴツした砂利の上ですか?やはり平らで地面がしっかりした場所に設置するのが普通ですよね。しかも、風で飛ばないようにペグと呼ばれる固定金具をしっかり地面に深くに打ち付けます。このことは正に建物にも同じことが言えます。安定した地面を探して、地中深くしっかり杭で固定しなければ、地震や強風などによって傾くのは当たり前の現象です。傾くだけに留まらず最悪の場合は倒壊ということも・・・そうなると被害の大きさは誰にでも予想出来ることです。建物を建てるには、まずどんな地盤かを調査することが何よりも大切なのです。
もし賃貸マンションなどに暮らしていて「ウチは大丈夫?」と不安をお持ちの方は、是非不動産を管理している会社に問い合わせてみるのも一考です。また、これから自身の土地の上に建物を建設する際には、まず地盤調査を行いましょう。そして自らの目で安全であるということを確かめることが、建設の第一歩です。地盤調査の依頼は、本サイト「地盤調査110番」が便利です。