地盤改良とは、地盤調査をした上で、建築物を建てるには適していない地盤という結果が出た際に、建築物を建てても問題無いレベルまで、地盤を改善する方法を言います。地盤改良の工法は、地盤の状態やこれから建てる建築物の種類によって変わってきます。新しいものでは「エコジオ工法」「シート工法」「木杭工法」といった工法があります。これらの工法は施工の仕方は全く違いますが、共通して言えることは従来の方式と比べると、安定性がよく環境や健康にも害を及ぼさないものであるということです。例えば、従来式の場合は地盤を固定する杭を作る際、地面を掘り進みそこにセメントを流していきます。しかし、地面を掘った際に穴の壁面から砂利や土などが崩れてきます。セメントを流し込んだときにそれらの物質が混ざることで、耐久性が低下します。すぐにどうこうなるわけではありませんが、長期間経過すると、劣化しやすくなるのです。また、セメントを利用することから、六価クロムと呼ばれる発がん物質が発生する可能性がありました。さらに土地を売却する際は、地面に流し込んだセメントの杭を撤去しなければならなのです。しかし、上記の3つの工法ではいずれのデメリットもクリアしているのです。セメントを使わないため、六価クロムが発生する心配もありませんし。土地を売却する際も撤去の必要が無いのです。地面を掘る際も鉄の杭を使用した掘削で、穴の壁面が崩れ落ちることがないため、余分な物質が入り込むことなく、質のいい地盤改良を行えるのです。何年、何十年と住む土地だからこそ、新しい工法で安心して暮らせる環境を作ることが大切です。