盛土と切土という言葉を見たり聞いたことはありますか?普段の生活ではあまり馴染みのない言葉かもしれません。 どちらも土地の造成の仕方に関する言葉で、どことなく似たような意味にも見えますが、実際の工事の方法を見ていくと、全く異なるものということが分かります。 まず盛土についてですが、盛土は元々低い地盤や斜面にどこかから土を持ってきて、平らな地面に仕立て上げるという方法が取られます。低い地盤の嵩上げで地下水問題を解決したり、周りと高さを合わせることで土地利用をしやすくするなどの目的で行われます。 斜面への盛土も本来は使いようのない山腹部の土地を住宅用地などとして使えるようになるため、日本国内では新興住宅地建設などでよく盛土による造成が行われました。 一方切土は盛土とは正反対で、地面を掘って平らにした場所のことを言います。 この2つの大きな違いは、地盤の強さにあります。 盛土は、元々地面ではない場所に土を盛って出来た場所ですから、普通の地面に比べると地盤が弱い場合があります。対して切土は元々地面だった部分ですから、盛土に比べると強度が高いことがあります。 しかし、実際の強さについては地盤調査をしてみないとわからない部分が多いため、住宅用地として使用される場合には、工事に入る前に地盤調査を行い、どのくらいの強度がある土地なのかを調べておくのがおすすめです。